私は初潮(小5か小6)を迎えたころからひどい生理痛がありました。
腹痛が主ですが、冷や汗?脂汗が出たり、唸るほどの痛みでした。
そして生理不順も。
一向に良くならない生理痛。
学校生活がままならず、婦人科へ。
「月経困難症」との診断
20歳過ぎに初めてピルを服用。
順調に生理(※消退出血)が来るようになったし、痛みもほぼ無し。
快適に過ごしていました。
しかし、30歳過ぎにピルの効きが悪くなり、痛みが深刻に。
で、最終的に行きついたのが「ジエノゲスト」です。
現在服用して2年超経過していますが、痛みはなく
出血などのトラブルもなく順調です。
しかし、薬は薬。
やはり全く何もないかと言えばそうではない。
そこで今回は、ピル約10年、ジエノゲストを約2年服用している私が感じた薬との向き合い方を実体験を交えてご紹介します。
私のピル歴
初潮時からの生理トラブル
冒頭でもお伝えしたように、私は元来、生理不順とひどい生理痛がありました。
初潮を小学生の時に迎えたのですが、いまだに覚えているのが、
初潮を迎える数日前からおなかが痛かったこと。
それがその後を暗示していたのかと思えるくらい私は生理痛がひどいのです。
中学生時代には授業中に脂汗が出てきておなかがものすごく痛くて
めまいがすることもしょっちゅう。
また、生理不順に関しては、初潮を迎えてからまともに次の生理が来なかったのです。
3か月くらい来ないなんてザラで、ナプキンを何枚無駄にしてきたか。
そしてもう来ないのかなと思ってナプキンを止めた時に出血があって失敗。
このように生理痛、生理不順が子供のころからあり、それは20歳を過ぎても
続きました。
20歳で婦人科受診、ピル開始
20歳ごろ初めての婦人科へ。
まずは基礎体温を測ってと言われ3か月測った記憶があります。
記憶が曖昧ですが、確か「低温だね」と言われた記憶があります。
そして「月経困難症」の診断でピル服用を勧められました。
よく、ピル服用の最初の数か月は副作用が出ることがあると言われます。
私もそうで一番初めてのピル服用時は「乳房の張り」「腹痛」「吐き気」が
ありました。
でも我慢できるほどだったし、日常生活に支障をきたすものではありませんでした。
それよりもめちゃくちゃだった生理(※消退出血)が順調にくることに感動
そして、悶えるほど毎回苦しんでいた痛みがなくなったことにも感動
そのうち副作用もなくなり「マーベロン」を続けました。
ピルの中断と再開
何年かピル服用を続けていたのですが、やはりコスト面や
「出来るのなら薬なしで生きていきたいな。」という思いがあり、
ピル服用の中止を試みたことがあります。
ピルやジエノゲストを服用してかれこれ15年以上になりますが、
薬の中止を試みたのはたぶん5回くらいあります。
しかし、結果はどれも失敗
止めるたびに「生理不順」「激しい生理痛」が襲ってくるのでした。
ピルが効かなくなってきた30代前半
激しい痛み、痛みを伴う足のむくみ、異常な眠気
20歳ころに始めたピルでしたが、途中で何回か種類を変えたことがあります。
保険適用になったヤーズに変更したり、ヤーズのジェネリックの「ドロエチ」に
したり。
やはり前述したように私は薬がないと生活に支障が出るので
飲み続けなくてはいけない。
「コスト面」で少しでも金銭的負担が軽くなったのはありがたいこと。
そんな風にしてマーベロン→ヤーズ→ドロエチと続けて、
特に大きなトラブルなくピルとの付き合いが10年を過ぎようとしていました。
しかし、30歳を過ぎたころに生理痛のような痛みが起こるようになりました。
当初はピルを内服しつつ、都度ロキソニンを飲めば治まっていたのですが、
消退出血の前になると生理痛のような痛みが起こるようになりました。
そしてそれは月を経るごとに痛みが増す。
そしてついにロキソニンが効かないほどの痛みに。
仕事中もおなかを抱えるようにして悶えるような痛み。
そして、それまでほぼ感じてこなかった「むくみ」も感じるように。
「むくみ」はただのむくみを通り越して痛みに変わるように。
婦人科系統の薬は結果が出にくい
むくみには当帰芍薬散を処方されました。
ピルと同じで漢方も効果が出るまで、あるいは効果がないと判断できるまで
数か月かかると言われています。
そして漢方は効いたとしてもマイルド。
婦人科系は善し悪しの結果が出るまで長期戦なのが辛いとこ。
しかも内服を続けてるとちょっとマシになる月もあったり。
なかなか「効く」「効かない」ってジャッジしづらい。
それでもダメだった
医師からも「効く効かないはすぐに判断できない」とは言われて続けてきましたが、仕事を休むほどのおなかと足の痛み。
また、ほぼ常に体調が悪いのでイライラしたり、気分のムラもありました。
最終的には「ロキソニン」が全く効かなくなったことが決定打となり、
ジエノゲストに変更することになりました。
ジエノゲスト開始とその効果
そもそもジエノゲストとは
めちゃくちゃ簡単に言うと、
子宮内膜を薄くすることで子宮の収縮を減らし、痛みが軽くなるという仕組み。
子宮の収縮が痛みの原因なのでそれが減るという仕組み。
ピルも同様の作用があるようですが、ジエノゲストほどではないようです。
劇的に改善した痛みとむくみ
結論から言うと、ジエノゲストを始めて「超快適」でした。感動しました。
ロキソニンがさえ効かなかった痛みがほぼ無くなり、むくみ、ひどい眠気も改善しました。
ジエノゲストは不正出血が副作用として多いと言われますが、
私にはみられず「快適」のひとこと。
今もそれは続いています。
ジエノゲストと言えば?「太る」
「ジエノゲスト」を検索すると
セカンドワードの多くが「太る」「やせない」「ダイエット」等
中には服薬を始めて「1カ月で10キロ太った」という口コミも。
私も怖くてビビってましたが、明らかに太ったことはありませんでした。
一応、ピルもジエノゲストも調べると「太ります」とは言われていません。
ただ、生理痛が改善したり、体調がよくなることで食欲が増進することはあると。
また、ジエノゲストは黄体ホルモン単体のためピル以上に
水分を体内に貯めこみやすく、むくみにつながりやすいとは医師から言われました。
あくまで個人の感想ですが、長年ピルやジエノゲストを内服していて思うのは
ピルやホルモン剤はやはり「痩せにくい」とは思います。
「痩せた?」変化はこう起きた
ジエノゲストを服用し始めたころが30歳過ぎ。
代謝が落ちたのもあり、体型が気になりだして、あらゆるダイエット法を取り入れてきました。
いろいろ試してきましたが、個人的に一番効果があったのは
「体重を気にしないこと」
ホルモン剤を飲んでる飲んでないにかかわらず、よくダイエットでは
「体重」「数字」をあまり気にしないよう言われますがこれは本当そうだと思います。
具体的には
「いま、本当にお酒が飲みたいのかどうか」
「今本当にこのお菓子が食べたいのかどうか」
「今本当にマックが食べたいのか」
と言った風に、食べる前にいったん自分に問いただすこをしました。
「なんだそれ」
と思われるかもしれません。
ここからがピル時代と絡めた分析なのですが、
ピルが効かなくなり始めた30前後。
前述したように、おなかの痛みや足のむくみ、異常な眠気など、
いつもどこかしら体調不調だったので、気持ちが落ち着いてなかったんです。
自律神経が乱れていたんだと思います。
なので、仕事が終わればがっつり炭水化物、脂質たっぷりの夕飯。
そのあとはアルコールにお菓子。
これは
イライラする→コルチゾールが増える(ストレスホルモン)→脳が「糖」や「脂」を欲しがる→過食や暴飲暴食になる→太る
というエビデンスがあります。
しかし、今、ジエノゲストを服用し、痛み、むくみ、異常な眠気がだいぶ改善され、
気分、気持ちが落ち着いたんです。
ようやく普通の生活になれたので食事もむやみに食べるのではなく、
さきほどのように自分に問いかけながら食事をとることが出来るように。
その結果自然と体型が変わり、ボトムスがLだったのでMになりました。
体重は2か月くらいで2キロくらいは減りました。
結局、薬を飲むことについてどう思っているか
女性にとって生理の問題は切っても切り離せないもの。
私のように日常生活に支障をきたすほどの人は絶対に婦人科に行って
相談してほしいと思います。
私が薬を飲んだことによる一番大きなメリットだと思っているのは「精神面」です。
生理に限らず、体調が悪いと気持ちにまで影響が及ぶものです。
また、ピルやホルモン剤でよく言われる「太る」問題。
やはり、薬ですので作用もあれば副作用もある。
私も看護師の端くれですが、薬を飲むときは作用だけでなく、副作用含めて薬を飲むかどうかを考えると良いと思います。
その上で薬を飲む場合は、その薬を飲んでいる自分をどうコントロールするか。
それが重要かと思います。
私の場合、一切の薬をやめたら、もしかしたらもっと痩せやすい体質に戻るかもしれない。
でも、生理痛や生理不順という大きなデメリットはある。
これを自分はどう考えるかで薬を服用すること、また服用後の向き合い方を考えるといいのではないでしょうか。
まとめ
女性にとって生理は数十年の付き合いになるもの。
しかも途中で加齢とともに代謝が落ちたり、出産などで体質や体型が変わったりと
いわば波乱の数十年です。
心が落ち着いているのは人生において大きな良い影響をもたらします。
でも、「健全な精神は健全な肉体に宿る」と昔から言われているように
まずは体調。
生理痛やピルが合わないなどでお悩みの方、いると思います。
いろんな種類の薬があります。
快適に過ごすためにはどうしたら良いかぜひ、婦人科を受診して相談してみてください。
少しでもこの記事が参考になれば嬉しいです。
注釈※この記事は個人の実体験であり、治療の際は必ず医師と相談して行うようにしてください。
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