【体験談】単発派遣でデイサービス勤務した看護師が語る仕事内容と注意点

転職・仕事

デイサービスの仕事内容とは

看護師が単発派遣で働ける職場として人気の「デイサービス」。

でも実際の仕事内容や大変さって、あまり詳しく知られていないですよね。

この記事では、私が実際に単発でデイサービスで働いた経験を元に、

現場のリアルや気をつけるポイントを正直にお伝えします。

デイサービスといっても様々な形態があります。

今回は私の経験がある一般的なデイサービスとリハビリ特化型に限定してお話します。

私の経歴はこちらです→プロフィール | 看護師×副業でちょうどいい暮らし

一般的なデイサービス

デイサービスにも様々な形態があって、朝から夕方まで生活支援をするところと、リハビリがメインで午前中と午後の部でいらっしゃる利用者が変わるところがあります。

まず、一般的なデイサービスでは利用者さんがいらっしゃるとまず、バイタル測定をします。

バイタルをとる目的の一番のメインは入浴の可否。

基本的にデイサービスでの大きな目的は入浴と食事です。

バイタルを測って入浴の可否を介護士に伝えます。

人数の多い施設だと数十人を相手にしますので結構バタバタと忙しいところも多いです。

入浴の介助自体は介護士が行うことが多いです。

看護師は外介助と言って着替えや塗布薬の対応を頼まれることがあります。

食事の場面では看護師は休憩に入ることが多いですが、場合によっては食事介助を頼まれます。

服薬介助も場合によっては頼まれます。

ただし、病棟や入居施設と違ってそこまで食事や服薬介助の人数は多くはありません。

午後は入浴やレク、おやつなどのティータイム、そして徐々に帰宅される方がいます。

午後も午前同様、入浴前にバイタル測定をしたり、一緒にレクに参加したり、トイレ介助なども行います。

リハビリ特化型デイサービス

リハビリが目的のデイサービスはリハビリだけをしに来る方もいれば入浴とリハビリの両方を目的に来る方がいます。

午前と午後で一旦利用者が入れ替わることがあります。

リハビリがメインなので介護度が低い方が多いのが特徴です。

一般的なデイサービス同様、入浴可否、そして運動の可否のための血圧測定をします。

運動やトイレなどの生活動作の一部介助を行います。

もちろんメインで実施するのはPTさんや施設の方になるのですが、順番にマシンに誘導したり補助的に看護師も入ります。

そのあたりはマニュアルがあるので安心して大丈夫だと思います。

デイサービスの医療行為ってどんなのがあるの?

よくあるケース

医療行為は本当に施設によって受け入れているものは様々です。

代表的なのは

・インスリン注射(血糖測定がセットのこともあり)

・ストマパウチの交換

・テリボンなどのオートインジェクターの注射

・褥瘡処置(処置内容はだいたい訪問看護や往診委医によってやり方は決められています)

まれなケース

・経管栄養

・導尿

・酸素ボンベ

・吸引

こんなところです。

ちなみに採血、点滴はまずありません。

看護師としては基本的な処置にはなります。

不安な場合は派遣会社にどのような処置があるのか先んじて確認するのがベターです。

働いてみた感想

良かった点

1.明るい

なんといっても利用者さんは患者さんと違うので皆さん明るくサービスを楽しまれている方がほとんどです。

病院で治療を受けている高齢者ばかりみていると「え、こんなに楽しそうなんだ」ってびっくりするくらいです。

2.プレッシャーがない

難しい医療行為や体調を診る業務ではないのでその点でのプレッシャーが少ないので割とのびのび仕事ができます。

3.人間関係が良好

基本的に単発はその日限りなので、人間関係に煩わされることがありません。

その日頼まれた仕事を粛々とこなしていれば大きなトラブルなく1日を終えられます。

感じの悪い方にあたるケースの方が稀かと。

困った点

1.荷物が多い

案件によりますが、ユニフォームを自分で準備するケースがあります。

そこに加えて、ナースシューズやお昼ご飯、飲み物、その他私物などたくさんの荷物をもって出勤します。

雨の日だと本当に結構大変な荷物の量になります。

※連日入る予定だとロッカーを用意してくれたり、何回か入って顔を覚えてもらうと「お昼は近くのコンビニ買ってきて良いですよ。」とか融通を聞かせてくれるケースがあります。

2.名前がわからない

大きいデイサービスだと1日に30名くらい来るところがあります。

利用者さんは名札なんかつけていませんから本当に誰が誰だかわかりません。

本人にお名前を聞いても認知症があったりしてきちんとお答えできない方も多くいます。

施設によっては座席表を作ってくれているところもありますが、お茶の時間とかになると席がぐちゃぐちゃになってしまうこともしばしば。

もうこれは職員の方に何度も聞くしかありません。

職員の方も忙しくしていますが、服薬時は安全第一!

遅くなってでもちゃんと職員の方に利用者の名前を確認して行いましょう。

3.暇疲れ

これもよくあります。

単発で行っているので基本的に仕事内容は補助的な業務になります。

なので、朝バイタルを測って、インスリンを打ったらあとは何もない。

なんて1日もありました。

だからこそ、自分から職員の方に声をかけて積極的に仕事をしたり、利用者さんの介助や掃除をする。

そういった積極性が買われて感謝されたり「また来て下さい。」と言われ、評価が高まることがあります。

残業や働く際の注意点

残業は基本無し

単発で行く仕事で残業になることはほとんどありません。

ただし、終業時刻を過ぎてもなかなか声をかけてくれない施設もありました。

利用者が帰宅する時間と終業時間が同じような時間なのでスタッフの方は忙しいので忘れられてしまうことがしばしばあります。

5分くらい過ぎたら自分から声をかけてみた方が良いと思います。

単発勤務での注意点

単発派遣で最も困るのは当日欠勤です。

デイサービスにしろどんな業種でも単発、スポットを頼むということは「本当にその日は来てほしい」ということの裏返しなんですね。

もちろん急な不幸など、あり得なくはないと思いますが、そんな確率かなり低いのが普通です。

きちんとスケジュールを考え、体調も考慮し、単発といえど仕事という自覚をもって当日欠勤しないことが最重要になります。

介護施設勤務はこんな人におすすめ

看護師からすると近いようで意外と遠い存在なのが介護分野だと思います。

私も実際にやってみるまでと、やってみてからとでは全然印象が変わりました。

高齢者の看護と介護も全然違います。

デイサービスに来る高齢者の方はやはり基本的には介護度がそんなに高くない方が多いので会話したり、一緒にレクをしたりして楽しめる部分も多くありました。

病院とは全然違う高齢者の姿に驚くかもしれません。

そしてなにより、入院と違って一旦家に帰るので終わりが見えるというのも気持ち的に一度リセットされるのは良い点かなと思います。

あるデイサービスの常勤看護師の方が言っていました。

「デイサービスって一旦帰るから終わりがあるし、レクとかやって明るいでしょう。そういうのって病院では経験できないことだから、私はこっちの方が好きなんだよね。」と。

もし、転職や今の職場にモヤモヤしている方がいればまずは4時間とかからあるので

ぜひ、一度チャレンジしてみてほしいなと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました